ビーガン米国務副長官が28日(現地時間)、ワシントンの国務省庁舎で、李度勲(イ・ドフン)外交部韓半島平和交渉本部長と会った後、「北朝鮮との外交進展に向けた創意的なアイディアを議論した」と明らかにした。

ビーガン氏は同日、記者会見で、まず「西海(ソヘ・黄海)であった(韓国)公務員の悲劇的な殺害についても話し合った。これは韓国国民と米国に非常に衝撃的な事件」と述べた。また、「私たちは韓半島で外交の進展を続ける建設的な方法を議論した」とし、「米国と韓国は韓半島の恒久的な平和と非核化、すべての韓国人に明るい未来をもたらすことと米朝関係の正常化に向けた外交に専念している」と明らかにした。

ビーガン氏は、「私たちが今日議論した創意的なアイディアを高く評価するが、韓国と米国だけではできず、北朝鮮の関与が必要だ」と強調した。北朝鮮が準備できた時、韓米両国は対話の扉を開いているということを強調し、北朝鮮に対話への復帰を呼びかけたのだ。

同席した李氏は、面談について、「最近の対話の中に最も良かったと考える」とし、「今の状況をどのように管理し、どのように対話を再開するのか、その対話の中で非核化と韓半島平和体制の構築という両国の共同課題をどのように引き出すのかについて、様々な方法を話し合った」と明らかにした。

面談では、北朝鮮を対話に誘導するための方法として終戦宣言問題が議論された可能性が高い。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が国連総会演説で提案した「北東アジア防疫衛生協力体」および水害支援なども「創意的アイディア」に含まれたとみられる。李氏の訪米に統一部の統一政策協力官が同行したことは、これを推察させる根拠の一つだ。

ただし、西海上で北朝鮮による韓国公務員射殺事件が発生した直後であるうえ、北朝鮮の非核化が全く進展していないため、非常に慎重に議論が進められたという。外交筋は、10月10日の労働党創建75周年の行事で北朝鮮が新型戦略兵器をアピールして武力示威に出る場合の対応や11月3日の米大統領選後の非核化交渉の方向などについても話し合われたと説明した。

ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com