旧日本軍慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さん(92)が自身に関する記事に悪質な書き込みをした投稿者に対する告訴・告発を取り下げた。謝罪の手紙を受けたからだ。

大邱(テグ)地方警察庁は29日、「李さん側が6月、名誉毀損などの容疑で告訴・告発した悪質コメント投稿者に対する取消書を提出した」と明らかにした。

李さん側が告訴・告発した投稿者は8人。投稿者は李さんに自筆の謝罪の手紙を送った。一種の反省文の謝罪の手紙には「書き込みで傷つけてしまい申し訳なく思う」という内容が書かれていたという。

警察関係者は「謝罪の手紙を見て李さんが投稿者を許したようだ。一括取消書が提出されただけに名誉毀損の件は公訴権がないものとして整理する方針」と話した。

悪質なコメントは、李さんが過去の記者会見で言及した正義記憶連帯、尹美香(ユン・ミヒャン)共に民主党議員に関連する記事に書き込まれたものがほとんどだ。

一方、大邱市達西区(テグシ・タルソグ)の公共賃貸マンションに20年以上暮らしている李さんは近く新居に移ることになった。大邱市が管理・運営するマンションだ。李さんは39.6平方メートル(12坪)の古いマンションに居住していた。